天天象棋での対局…1分半の壁が高いことを再認識した日…

中残局・殺法

(画像:大長考がはじまった局面です…)

今回は最近天天象棋で指した一局の途中局面を紹介します!

中局が素晴らしい内容だから紹介するのではなく…

この対局・・・・!!!

ムリー!!!( ;∀;)

となった一局の紹介です。

私のシャンチー(象棋)仲間のみなさんなら「もうムリ…」となった局面の連続を一緒に共感してくれるだろう…と思い記事を書いてみました。 (みなさんも1分半で考えてみて下さい!)

はじめに

○天天象棋の1分半の壁

天天象棋と言うアプリでは1手で考えることの出来る最大時間は1分半です。この1分半の制限は私の対局の勝敗にとても大きくかかわっています。今回は1分半で消耗し続けた1局を紹介します。 相手が私に考える一手を与えるのが上手なのかな…とも感じました。対局後におちついて考えると、これが天天象棋の1手1分半の制限に上手くはまってしまった1局なのかな…と思いました。(単に実力差なのですが、相手のほぼノータイムの一手一手はすごかったです)

○「局面の良さ」+「指しやすさ」

私個人の考えなのですが、局面の良さも重要なのですが、戦略の組みやすい局面も大切だな・・・と思います。 シャンチーでは局面が少し自分の方が良いだろうな~と言うところでも次の手が分からずに大長考することになる局面があります。私はこのようなパターンで局面が良いのに長考する側になることがとても多くあります。そしてこれは小さい時からシャンチーに触れて来たような方が相手だと、後々大きな時間差が生まれてしまいとても大変です…。(私には感覚の良さがないので長考するしかない局面は、時間をかけて0から考えるしかありません…)

私は2年ぐらい前の国際大会で確かに自分の局面はきれいで、優勢であることは間違いないのですが、次の手が分からず1手で20分ほど長考した局面がありました。その時もそこでの長考の時間は後々に響き、とても大変な1局になりました。この時に局面の良さだけではなく、指しやすさも大切なのだな~と感じました。

そして、最近シンガポールの友人との対局で局面的には多少こちらがマイナスよりなのかなと言う局面になりますが、その局面で手番をもらうと次の手が非常に難しい局面になる変化を研究し、対局で採用してみました。これはわりと大成功で、持ち時間の短い対局だったこともあり、時間の優勢で後々局面を挽回することに成功した対局がありました。復盤で相手も「ここは本当に難しかった…」と言っていました。こう言う局面を渡されるのはやはり大変らしいことが分かりました。

そして今回は…

難しい局面に立ち向かえなかった(←え…)局面を紹介します…。

(いや~辛かった…)

1分半の壁は高かった…

私は紅で、紅が1手前に相七進九と指してこの局面です。

相七進九と指す前に次の黒の手はどうかな…と少し考えて相七進九と指しました。私が予想していた手は車2進4で、そのあとも難しいですが、馬三進四卒3進1炮五平一卒3進1相九進七馬6進4と進むとして…そのあとはどうしよう…とその後の変化も悩んでいました。

しかし「相七進九」に対して相手はノータイムで全く想定していない手を指しました…

「車2平4」

・・・??

一度車1平2と指した車を再度平4と動かす手をあまり考えていなかったので、え…(-“-)?となりました。そしてこの局面・・・・みなさんならどう指しますか…? 思った以上に紅の次の一手が難しい局面です…。

一手1分半以内に指さなければいけないこの対局・・・。

ひたすら頭の中で色々と変化を考えますが…紅全然よくない…(どうしよう~…)と、考えれば考えるだけ良く分からなくなり始めました。

実戦の時に考えてみた手は炮六退二です。(考えられる手と言いますか…ほかにとくになにも浮かびませんでしたので、浮かんだ手でその後の変化を考えてみました)

おそらく炮六退二なら車4進5とされるかな~と考えていました。素直に車三平六とするとこんな感じかな…と言う馬6進4炮六平七炮6進4炮七進三炮6平3馬七退六と言った感じの局面が頭をよぎり…紅ダメな気がする…となりました。

そこで車三平六としないで車三進二としてみるか…と考え始めたところで残り時間20秒・・・(一手1分半のしばりやめて~…(´;ω;`))

この局面(↓)で黒が何を指すのか浮かびません…

(ど~しよ~ど~しよ~)

残り時間5秒…

(とりあえず一手パス…)

となって「兵九進一」!!

妥協が半端じゃない…

(なんでしょう。もう負けた気がした瞬間です)

私が「兵九進一」と私が指した後、これまたすぐに「車4進6」…

(すごく自然で当たり前な手が来たのですが・・・アワアワしている自分が…)

そして引く続き大長考…

またしても残り時間20秒…

もはやよく分かりません・・・

分からないので、細かいことは後で考えよう!と開き直って「車三平五」・・・

するとまたしてもノータイムで「炮6平7」

(「車三平五」・・・違ったな…となぜかここで反省タイム…)

何だか相手の手の上にいる自分にガッカリしながら「相三進一」

次の相手の時間に今後の戦略を立て直そう…!と思って指した 「相三進一」に対して…

相手がまたしてもノータイムで…「卒9進1」

渋すぎる一手です。

そこで私に手番をくれるのですね…

何でしょうか…

新手のいじめのような渋さです。

色々考えた末何とかアワアワした状態から気持ちは脱出し、このように進みました…

この後に指している中で卒9進1が手番をポンっと投げた手ではないのだなと感じました。

卒をついた手がわりとあとでも存在感をはなっている手でした。

19. 車五平四 車4退2

20. 馬三進二 馬6進8

21. 車四平二 車4進2

またしても私の兵行線へ車がやって来ました…

自然なのですが…

(また車が来た…( ;∀;)と言うことで気持ちがゲンナリです…)

中兵をついたら黒の車も動きやすくなるな…

どうしようかな…

とまたしても長考スタート…


…残り時間20秒…

やっぱり兵をつくしかないな…と「兵五進一」…

するとまたしても「炮3平9」とノータイムで指される…

(10秒ぐらい考えて欲しい)

またこの局面…どうしよう…と

考える考える

炮が中炮にまわったら私の六路の炮が気になるな…と思い「炮五平三」、その後は本当に中炮にまわられ…このように↓進みました

23. 炮五平三 炮9平5

24. 炮六平五 炮7平9

25. 相一退三 炮5平7

26. 炮三平四 車4平3

ここでまたしても考える私…

(そもそもすでに黒優勢…)

何でこうなったのかな…と謎にここで反省会が始まる…

時間もないのでとりあえず「車二平三」としてみたところ、とても自然な「炮7平9」…

局面を立て直したいのに、どうも方法がまとまらず…

(前の回合での1分半で頭がもう無理~となっている自分がいました…)

しかし頑張って指し進めました↓

28. 炮四平一 后炮平6

29. 炮一平四 炮9進3

しかし本当にここにきてどうしていいか分からなくなりました。

車三進二などを指せば相手の9卒が渡れます。

車三平二と指せば車3平7で大変そうです。

そしてついに残り時間5秒…

「もうだめだ…」

と言うことでもう頭が思考停止気味の中とりあえず帥が動いてみました (思考より先に手が動いたことに若干感動です…←そこ…|д゚))

(そしてこのように進みました…)

30. 帥五平六 卒3進1

31. 兵七進一 車3退2

そしてついにこの一局…

ここで時間が切れてしまった…!!

思考停止してからもここで一度気持ちをとりもどし考えたのですが…ここから先の展開が分かりませんでした。(とりあえず車三退一とか…?と思いましたが黒は馬3進4でどんどんコマが前に来ます…)

おわりに

いや~こんなに1分半に追い詰められた対局は久しぶりです…。

(と言うかあたふたして終わった…)

対局後しばらく魂が抜けていました…(ふわ~と)

それでも復盤をしていると自分もそこそこ頑張ったらしい内容だったので…(とても悔しいですが←めずしい)次に活かそうと思います…!

この一局を通してやはり1分半は普通に指すのと違った技術が求められるな…と思いました。多分この一局もどこかの重要な局面で納得いくまで考えてから方向性を決めることが出来ればもう少し立て直しが出来たかな…と思います。

今回は一回崩れてから抜け出すことが出来ずに消耗し続けましたが・・・

20メートルシャトルラン(←知ってますか?)を本気でやったような…疲れです。

天天象棋の1分半…高い壁ですが…、めげずに頑張ります!

おわり

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