日本選手権優勝の可児宏暉選手へのインタビュー(*’▽’)!!

インタビュー・対談

今回は今年の全日本選手権大会で見事に優勝された、可児宏暉選手へのインタビュー記事になります!

可児選手は今年の全日本選手権大会で優勝された若手選手です!

今回はそんな可児選手にお話しを伺う記事になります!(…こう言うのを世の中では…独占インタビューと言うのでしょうか…(*´▽`*)?何だかワクワクしますね!)

皆さま、是非最後までインタビューをお楽しみ下さい!

また可児選手、ご協力頂きありがとうございます!(*´▽`*)


〇全日本選手権の記事

全日本選手権について

Q、日本選手権の優勝、おめでとうございます!

2020年日本選手権の総括と感想、また日本選手権のための準備話等をお聞かせ下さい。

A、今大会はコロナウイルスの影響で、A級は1日目の上位4名のみが翌日の決勝ラウンドに進めるという例年とは異なる形式となりました。1日目は5局でしたが、メンバーの人数などから考えると決勝ラウンドに確実に進むには7ポイント(3勝1和)以上取る必要があり、ひとつのミスが命取りとなるため緊張感のある対局が続きます。幸い私は1日目の最初の4局が3勝1和となり、最終戦を待たず決勝ラウンド進出を決めることができたので理想的な展開でした。1日目最終局は全勝の山崎さんとの対局でしたが、ここでは2日間を通して唯一指したあと「しまった」と思った悪手を指して逆転負けしてしまい、2位での決勝ラウンド進出となりました。

2日目はまず準決勝での楊帆さんとの対局で、楊さんがたまたま私の自信がある変化を採用したため運良く快勝できました。そして決勝は再び山崎さんとの対局でしたが、今度はなんとか勝つことができ優勝となりました。    

私は今までシャンチーの大会で一度も優勝したことがなかったので、この結果は非常に嬉しかったです。ただ実力的にはまだまだ不十分で、あとで冷静に振り返ると全体的に凄く運が良かったなと感じています。

大会のための準備としては、強豪の所司選手と酒井選手が採用しそうな開局を少し研究していました。ただ今大会で2人との対局はなく、特に意味はなかったです。


(日本人の若手選手の優勝はとても感動しました!決勝戦の雰囲気は…緊張感があり、見ていてとてもドキドキしましたが、優勢を少しずつ拡大して行った決勝戦の棋譜は素晴らしい一局でした!優勝、本当におめでとうございます!^^また…確かに…私個人的には酒井さんと可児さんの対局はとても興味がありました!今後の大会でお二人が対局する日を楽しみにしています!(*´▽`*)何となく似た棋風なので…すごいことになりそうですが…笑)


〇日本選手権の写真

コロナのせいでマスクをしなければ…と言うことで…顔が全然見えませんが

トロフィーを持っている写真はきっと笑っているはずです(*´▽`*)


〇全日本選手権の決勝戦の棋譜

シャンチーを始めたきっかけ等

Q、シャンチーをはじめたきっかけ(知ったきっかけも)をお聞かせ下さい。

A、確か大学2年の時、台湾人留学生との会話の中でたまたま「シャンチー」のワードが出て、そんなものがあるんだと存在を知りました。私は高校までやっていた将棋を大学では続けておらず、ちょうどシャンチーを知った頃は久しぶりにまた何かやりたいなと感じていた時でした。将棋に似たゲームとしてチェスはルールを知っていましたが、立体の造形で駒を区別するチェスよりも漢字で区別するシャンチーのほうが将棋に近く親近感が持てたので、どうせなら何も知らないやつをゼロからやってみようと思いシャンチーを始めました。


Q、可児さんは将棋も指される方ですが、将棋とは異なるシャンチーの面白さを教えて下さい。

A、1局の中で序盤(開局)の比重が大きいというのは将棋とは違う大きな特徴であり面白さだと思います。シャンチーは初期配置の時点で既に駒がぶつかっていますし、将棋のように王様を囲うというような概念も存在しないので、最初から一手一手全く気が抜けません。それはもちろん指す上で大変ではありますが、やりがいがあり面白いところだと思います。また序盤は1局の中で最も研究や知識が反映されやすい部分なため、しっかり準備することで格上相手でもあっさり研究勝ちといったことが起こりやすいのはシャンチーの魅力です。

(なるほど…確かにシャンチーでは開局で優勢をとれるとそのまま上手く進んだりします。将棋を指される方が、「シャンチーは開局が多い…」と前にお話しされていたことがありましたが、前半戦の重要度が少し違うのかもしれません…)


〇可児さんとの写真たち…

(どちらの写真も気に入っています!)

シャンチーの勉強について

Q、シャンチーをはじめたばかりの頃や現在、シャンチーの勉強をしていく上で苦労したことなどがあればお聞かせ下さい。

A、苦労とまではいかないかもしれませんが、「中国語ができたらな」と思うことはよくあります。

始めたばかりの頃は中国語の知識が全くなかったので、中国語で書かれたシャンチー本を読むのに苦戦しました。例えば開局の本で「紅优」という文字を見て、しばらくの間ずっと「紅が伏せてるなら黒が起き上がっているから黒良しってことかな」と思っていました。ただ疑問に思う局面にしばしば遭遇したのでちゃんと調べてみると、「优」は「伏せる」ではなく優勢の「優」の簡体字だと知り、たまげたことがあります(笑)

シャンチーを始めて以降中国語にも興味を持ち勉強した時期がありましたが、持ち前の飽き性から続かず半年ほどでやめてしまいました。ただその時の知識のおかげで、現在本に関しては以前ほど苦労せず意味を理解できるようになったと思います。欲を言えば、最近はプロの対局や解説が動画でよくUPされているので、もしこれが聞き取れて理解できればもっと楽しく効率よく勉強できるのにと思うことはよくあります。

(中国語が出来る人は漢字だし、何となく分かるでしょう!と言うことがありますが…やはりそう言うものではないのだな~と感じました。シャンチーの日本語の学習材料がもっと増えるといいな~と思います(>_<)可児さんは少しだけ中国語も勉強していたと書かれていますが、やはりそう言った努力もシャンチーの進歩に結びついているのかな~と思います!やはり少しでも本がスムーズに読めると色々と違うな…と思います!)


Q、シャンチーの勉強をしていく上でのモチベーションはどのような点にあるのでしょうか。

A、その時々で色々要因はありますが、ベースには自分はもっと強くなれるという根拠無き自信のようなものがあるのだと思います。まだまだ読んでいない本や知らない知識がたくさんありますし、これを勉強したらこのくらい今より強くなれるというのが自分で解るうちは、シャンチーをやり続けるんだろなと思います。

(なるほど…。自分を信じられることは大切なことだなと思います…。私はいつもあまり自信がないので、それが試合の成績に影響していることが多くあると思います。確かに可児さんははじめての大会からずっと自信をもって指せているな~と言う印象を受ける選手でした。これから勉強を続けたら…きっとすごく強くなるのだろうな~と期待値がとてもすごいことになっています…( *´艸`){可児さん、頑張って…!笑)


Q、シャンチーをはじめてから今までの中で印象に残っている対局についてお聞かせ下さい。また、その理由もお聞かせ下さい!

A、2019年に上海棋院で華辰昊選手に勝った対局です。

この対局は練習対局ではありましたが、私が終始完璧に指して快勝することができました。

この対局の翌日から始まった大会で華辰昊選手が特級大師2人に挟まれて2位(正確にはオープン参加なので順位なし)という素晴らしい成績を上げたのは驚きましたし、たまたまとは言え前日にその選手に勝った自分は結構やれるんじゃないかと自信を持てた対局でした。

(この対局は…すごかったです!私は横で座って見ていたのですが…とにかく複雑な一局で…見ていても「う~…ん…?」と言った感じの、反応したくても出来ない対局でした…(難し過ぎる)。私は普段使わない開局なこともありましたが…こんなに複雑な対局はなかなか見ないな~と思いながら、見ていてドキドキしました。その日の夜、上海の特級大師の謝靖さんとお食事テーブルが同じだったのでこの対局を一緒に見て頂きましたが、謝靖さんも「価値のある一局だね」と言って一緒に棋譜を考えて下さいました!そして次の日には上海棋院の審判員の方々にも棋譜が広まり、みんなで可児さんと華辰昊選手との一局を色々と考察しては「こんな手はどうか?」と案を出し合っていました!良い棋譜が生まれた時にみんなで盛り上がれる上海棋院の環境は素晴らしいなと思いますし、何よりも同じ日本チームの仲間の棋譜で盛り上がっていた様子はとても嬉しかったです!(*´▽`*))

〇 華辰昊選手との対局棋譜


(上海チームの皆さんとの記念写真)

日本のシャンチーについて

Q、可児さんから見た日本のシャンチー界の現状と今後の理想の発展についてのお考えをお聞かせ下さい。

A、今の日本シャンチー界は、規模も小さくレベルも低いのが現状です。特に日本人プレイヤーに限って言えば、本場中国でも上級者と見なされるレベルのプレイヤーは数えるほどしかいないと思います。これでは日本チームとして国際大会で成績を残すのは厳しいと言わざるを得ません。

ただ私がシャンチーを始めた当初からずっと思い続けているのが、「日本人はシャンチーが弱いのではなく、ただ知らないだけ」ということです。将棋が文化として根付いている国の人々が、親戚みたいな関係性の同じように駒に漢字が書かれたボードゲームを苦手とする訳がありません。

今後はシャンチーに興味を持った人が続けやすい環境を整えながら、シャンチー自体の認知度も少しずつ上げていくことで、最終的には将棋の経験を生かしながら何か別のゲームを始めたい人の受け皿としての地位を確立していくのが望ましい形だと考えています。今の日本シャンチー界の規模を考えればそれだけで競技人口はグッと増えますし、中には本気で勉強するプレイヤーも出てきて自然とレベルも上がっていくのではないかと思います。


(これから新しく日本でシャンチーの選手を目指す方にとって可児さんは1つの目標になるのだろうな~と思います。今の日本チームの実力はまだまだ不足しているところがありますが、新しい仲間を迎えるためにも、現在のチームジャパンメンバーがより多くの大会で活躍できるようになると良いな~と思います!シャンチー仲間の皆さん!一緒に頑張って行きましょう!!(>_<))


〇国際大会での写真

(ベトナム選手(左)とアメリカ選手との写真)

アメリカ選手とはとても良い対局を指されていました!私は横で観戦していましたが、相手選手の方は対局後可児さんのことをとても褒めていました!(懐かしい!)

シャンチーの魅力について

Q、可児さんの考える(思う)シャンチーの魅力についてお聞かせ下さい。

A、序盤の比重が大きいという技術的な面は既にお話ししたので、全く別の視点から少し話したいと思います。

これは中華圏ではない日本人の特権なのですが、シャンチーでは本場のトッププロと対等に真剣勝負するチャンスがあるんです。例えば将棋でトッププロの羽生さんや藤井くんと同じ大会に出て真剣勝負しようと思ったら、本場の日本人であれば自分もプロになるかアマチュアであれば最低でも全国チャンピオンくらいにならないと対戦する機会はありません。外国人であれば恐らく無理でしょう。

ただシャンチーの場合、本場の中国人であれば将棋と同様だと思いますが、外国人であれば国際大会の世界選手権やアジア選手権に出場することで本場中国のトッププロと対等に対戦できるチャンスがあるんです。もちろんそのためにはその国の代表選手にならないといけないので簡単ではないですが、そうしたチャンスが現実的なものとして考えられるのは非中華圏の日本でシャンチーをする魅力の一つだなと感じています。

(なるほど…!普段中国のプロの方と気軽に連絡をとりすぎているためにあまり考えて来なかったのですが…言われてみるとシャンチーはプロの方との距離が近かい気がします。可児さんの書かれているように、プロ選手との対局の可能性があると言うのはとても大きな魅力だなと思います!そして大会に行くとトッププロに復盤して頂けるチャンスも多くあります!!(^^)!)


Q、是非指してみたいプロの選手がいれば教えて下さい!

A、王天一さんです。
私がシャンチーを始めた頃からずっとトップに君臨している最強のプレイヤーなので、棋譜や大会の結果などを特に注目して見ていました。宇宙人と評される天才的な指し回しをぜひ自分自身で体感してみたいです。

(シャンチー界のトップに君臨している王天一選手と可児さんの対局はとても見てみたいです!なんならライブ中継もしたいです!!私は案外、可児さんと王さんは…気が合うような気がします!←棋風的な意味で!)


おわりに

Q、可児さん自身の今後のシャンチーの目標をお聞かせ下さい。

A、短期~中期の目標は、アジア選手権個人もしくは世界選手権で8位に入賞することです。

長期的な目標は、死ぬまでに1度公式戦で中国の特級大師に勝つことです。

(目標がとても明確かつ高いので…応援しやすいです!!!可児さん頑張って下さい!!)


Q、日本のシャンチーファンの皆さんにひと言お願いします!

A、今後も一緒に切磋琢磨しながら日本シャンチー界を盛り上げていけたらなと思っています。

よろしくお願いします!


〇おわりに

可児さん、今回はインタビューを引き受けて下さり、ありがとうございます!

よく考えてみると可児さんとはわりと長い付き合いになっているな~と思います!ちょくちょく私からの「ねえねえ可児さん~」と言った緩いチャット連絡をさせて頂いていますが、嫌な顔せずにいつもお返事を下さり、ありがとうございます~( *´艸`)

そして何よりも、日本選手権の優勝、本当におめでとうございます!

本当に立派で、素晴らしいことだなと思います!とても感動しました!

今後の可児さんの国内・国外でのご活躍を心から応援しています!(*´▽`*)加油!


〇胡栄華先生との記念写真

(シャンチー界の神様…胡栄華先生と日本選手との記念撮影)

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