(写真:上海棋院院長 単霞麗特級大師)
週末「2024年上海杯シャンチー(象棋)大師オープン大会・日本大会」が開催され、大盛況のうちに終了致しました!
ご参加頂いた皆さん、お手伝いをして下さったスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
今回は上海杯の運営ブログをお届けします(毎日あわあわしていました)^^
上海杯について
今回で第4回を迎えた上海杯イベントは、プロ組、名人招待組、アマチュア組、少年組、海外組などさまざまなシャンチー層に開かれたシャンチーイベントです。上海杯イベントは、シャンチーの大会の開催の他にも、シャンチーを通じての様々な交流や、シャンチーの普及などにも力を入れています!日本での海外イベントも交流や普及を目的とした活動で、大師による多面指しや大盤解説、シャンチー大会などがありました!
ちなみに…
海外イベントは、去年ヨーロッパシャンチー聯合と共同で上海杯・ドイツ大会を開催し、大盛況だったため、今年もまた別の国での開催!と言うことになったようです。ヨーロッパシャンチー聯合には現在フランス、ドイツ、イギリス、フィンランド、オランダ、イタリア、ロシア、ベラルーシが加盟しています。去年これだけ大きな組織であるヨーロッパシャンチー聯合が担った上海杯の海外賽を、今年はなんと日本1カ国だけで担うこととなりました!(大役を任命されたJXA…パチパチ(/・ω・)/)
そして無事に開催されて、本当に良かったです(*´ω`*)
運営メンバーの皆さん、お疲れ様でした!!
上海での上海杯イベントの様子
去年のドイツでの様子
上海杯開催までの道のり
〇上海杯開催の打診
5月の中旬ぐらいに、「第4回上海杯の日本での開催をしたいのだけど、どうかな?」と言ったご連絡を単霞麗院長より頂きました。(ちなみにその際に「去年はドイツでやったよ!こんな感じ!」と一緒に動画が送られて来ました。ドイツの様子がとても広い会場で優雅な雰囲気だったので、「こんなの出来るかな…??」と、とても心配になりました…;;)
心配な気持ちを持ちつつも「ちなみにいつごろでしょうか…?」と伺ってみたところ、7月末ぐらいとのことで…(もうすぐじゃん!!(゚д゚)!となりました)、驚きつつもその後トントンで話が進んで行きました。
(その後…開催の打診をされ、上海側の担当者を紹介されてから、一週間ぐらい連絡がとだえたので「…?(やらないのかな?)(やっぱり違う国に行くことにしたのかな?)」と考えていたところ、ある日、要項案・予算案等がばばば~っと送られて来ました(二度目のビックリ(゚д゚)!{やるんだ…!)。これらが来てからが準備スタートになりましたので、基本的には2か月のタイムリミットでの大会準備となりました!とても大変な二か月でした…!!)
〇裏話(開催決定まで)
日本での開催決定をするにあたって、私が「これなら頑張れそう」と思ったのは、JXAイベントにいつもスタッフでいらして下さる秋吉さんに「7/27-28大きなイベント入りそうです!あけておいて下さい~」とメールをしたところ、秋吉さんから快く「あけておきます!」と返事が来たことがとても大きいです。(ここでその日予定ある、と言われていたら多分開催は無理だったと思います;;;)
そして、広報委員会の可児さん、田中さん、麻生さん、所司先生が「やりましょう!」と言って下さったのもとても大きいです!皆さんが、「ちょっと・・・むり!」となっていたら、これもまた辞退の方向にむけた調整をしないとでした…;;
あとは上海出身の相方が頑張る気持ちを持っていたことが大きいです。実際のところ今回の開催では相方の頑張りがとても大きな役割をしめていました!本当にお疲れ様でした!
〇開催までの色々
開催が決定してから・・・
会場決定、代表団のビザ書類やイベント要項の作成、ポロシャツ等の注文…などなど、とにかくやることがいっぱいでした!一番大変だったのはビザ書類関連でした。ビザ関連は開催日まで短い期間しかなかったので、超特急で行いましたが、開催前一か月を切るぐらいまでは申請にかかってしまい、要項オープンがギリギリになってしまいました;;それでも多くの方にご参加頂けたので、とても良かったです‼^^
また、今後の参考にどんな準備をしたか少し残しておきます。今回のイベントでは、ホテル・滞在中の食事予約、空港からの送迎車予約、後援依頼、開会式のゲスト・パフォーマー依頼、スタッフ確保、備品準備(これも案外大変)、謝礼等の準備(すごく大変、横山さんありがとうございます)、その他にも開会式の原稿作成、HP記事の作成、事業報告の作成、等沢山準備することがありました。
…二か月間色々と大変でしたが、皆さんお疲れ様でした!
(ちなみにこのブログを書いている今・・・思い出したのですが、明日までに世界連合にもJXAの活動報告を出さないといけなかったです;;頑張れ!自分!Σ(゚д゚lll)ガーン)
開会式の様子
中国象棋協会副主席、上海市象棋協会会長 単霞麗院長のご挨拶
上海市象棋協会副会長、上海市嘉定区象棋協会会長 封德華さんのご挨拶
慶應義塾大学 名誉教授 関根謙先生のご挨拶
関根先生の日本語でのご祝辞はとても素晴らしかったと、日本のシャンチーファンに大好評でした(∩´∀`)∩
武芸・芸術鑑賞
(左:須賀田 華弥さん、右:中島慶人さん)
日本体育大学の空手部の学生さんによる空手演武を鑑賞しました!
音楽鑑賞
(歌:新居佐和子さん、おこと:田中美香さん)
おことと歌で「見上げてごらん夜の星を」と「さくら」の演奏でした。
空手演武もとても迫力がありましたが、お琴の演奏も同じくダイナミックでした!
歌とお琴のコラボははじめて聴いたのですが、「相性が良いんだ」と新発見でした!
開会式集合写真
イベントの様子(7/27)
多面指しイベントの様子
董旭彬大師と趙瑋大師による車輪戦は1時間半に及ぶ大熱戦で、とても盛り上がりました!
(董旭彬大師(左)と趙瑋大師)
世界の将棋展示ブースの様子
ボードゲーム収集家の岡野さんにいらして頂き、世界の将棋の展示を行いました!
上海代表団の方にも大好評でした!
岡野さん、いらして頂きありがとうございます^^
普段見ることの出来ない世界の将棋コレクションは素晴らしい展示でした!!
所司先生の異種多面指しコーナー
大師のシャンチー多面指しと同時開催された、所司先生の異種多面指しコーナーは、中国代表団から大好評でした!「所司先生、そんなに色々なものを指せるの??」とみなさん興味津々でした!
(ちなみに、異種多面指しの種類は、マークルック、チャンギ、チェス、どうぶつしょうぎ、将棋、シャンチーでした!)
大盤解説の様子
27日の大盤解説では趙瑋大師との多面指しから可児さんの対局、28日の大盤解説では大会の一局から山崎さんの一局が紹介されました!
世界の将棋展示ブースの横のテーブルにちゃっかりかざっていた私所有の書道作品
この書道コレクションはいつか何か良さげな機会があれば是非展示しようと思ってしまってあった書道作品です(私が書いたのではなく、依頼して書いて頂いたものです!)。今回やっと展示の機会が訪れました!(*´▽`*)ヤッター
【内容】
左上は「以棋会友」
右上の作品はJXAメンバーの名刺の裏に書かれている文を書道作品にしました!
「象通四海以棋会友発揚技芸大展宏図」
手前のは許銀川さんの言われた言葉を書道作品にしました!
「半壁江山半攻守半争成敗半悟道」
大会の様子(7/28)
大会は10分+5秒の快速トーナメントで、一日で7局も指すハードな大会です^^
1R目は所司先生と趙瑋大師でした!
その奥の2台の可児さんと劉さん戦も1R目から盛り上がっていました!
(写真:手前は可児さんと趙瑋大師)
大会は、多くの選手の皆さんにご参加頂きました!
趙瑋大師との対局にあたるのを目標にされていた可児さんは見事に最終ラウンドで対局を果たしました!!可児さんおめでとう~~
1日で7R指す大会は中国ではアマチュアの大会ではちょくちょくありますが、プロの大会ではあまりありません。趙瑋さんは「一日でこんなに指す大会は私は慣れていませんよ~、中国のアマチュア選手の方が私よりこう言うのは熟練しています!」とお話されていました^^
対局終了後の復盤もとても盛り上がっていました!
日本の人は対局後に皆さん復盤をしていて真面目です、と趙瑋大師にもお褒め頂きました!
表彰式
優勝は山崎秀夫さんでした!日本で唯一の国際大師はやはりお強かった…(*´▽`*)
山崎さん、おめでとうございます!!
ちなみに私は閉会式で記念品を頂きました!^^
シャンチーデザインのマグカップでとてもきれいです!!(↓右下の方に置いてあります)
上位入賞者には単霞麗特級大師、趙瑋大師、董旭彬大師のサイン入りセンスもプレゼントされました!!
私もちゃっかりセンスを頂きました!ありがとうございます!
A級入賞のみなさま
B級入賞のみなさま
入賞された選手の皆さん、おめでとうございます!
その他色々な記念写真
思い出写真色々です(*´▽`*)
田中さん(左)と趙瑋大師、お二人は以前大会で対局されたことがあり、久しぶりの再会でした!最後の日の宴会で、唯一田中さんだけが、趙瑋さんと私の座っているテーブルにご挨拶にいらして下さり、趙瑋さんと記念撮影もされました^^田中さんがとてもこのイベントを楽しみにしていて下さっていたことが伝わってきて、開催出来て良かったなと感じました!
所司先生(右)と単霞麗院長、お二人も出会われてから何十年ものお付き合いがあります。久しぶりの再会が日本での上海杯イベントと言うことでした!
スカイツリー
スカイツリーの全員での記念写真は上海代表団の方が印刷してプレゼントしてくれました!^^
自由対局コーナーの様子
趙瑋さんと来賓の封徳華さんも自由対局コーナーでシャンチーを楽しんでいらっしゃいました!
開会式後のランチでの記念写真
来賓でいらして頂いた関根先生と単霞麗さんと封徳華さんと空手演武を披露して下さった学生さんとのお写真です^^
夕飯での1コマ
お食事タイムに所司先生と単霞麗院長が将棋対局をしていました!
可児さん曰く、所司先生の手は全然優しくなかったそうです|д゚)
久しぶりの再会
抜井さんは上海棋院が立て直しになる前、昔の上海棋院を訪問し、単霞麗院長に指導対局をして頂いたことがあるそうです。今回の単霞麗院長の来日で、久しぶりの対面を果たしました^^当時のお写真とともにお話をされています!素敵なエピソードですね!
成績表
手書きの成績表は最近の中国の大会ではあまり見ることがないそうです。手書きの字がとても美しいと中国代表団に大好評だったので、こちらも写真で保存しておきます(*´▽`*)
おわりに
上海杯の日本での開催には多くの準備が必要でした。人の力や経済的な力など様々なものが求められた大会でした。この大会は運営していて、気づくことが多くありました(今後こうしたら良くなるな、であったり、今こう言う力があればな~と言った様々な気付きです)。
一番に感じたことは運営の人的なものは経済面が満たされればどうにかなるかもしれませんが、参加者(ある意味お客さん?)はお金だけではどうにもならないな、と言うことでした。こればかりは、「シャンチーが好き!」「是非行きたい!」と思って下さっている方が多くなければどうにもなりません。いつも定例会や対局会、大会にいらして頂いている方は大きいイベントがあれば楽しみにしていらしてくれますし、そう言ったシャンチー層の方が潤っていないと、イベントで最後に壁になるのは参加者の伸び悩みだなと感じました。そう言う意味でどんなに大きなイベントを主催出来たとしても、その時だけの努力では参加者の上限には限りがあるな、と感じました。やはり、日々安定的に継続した活動を続けることが大切なのだなと思いました。
ただ今回のイベントは参加者も理想通り集めることが出来たので、開催としては大成功でした。
今後もこれ以上の集まりのイベントを開催して行けるように、日本にいくつかあるシャンチーのコミュニティーは頑張って継続していかないといけないな~と感じました。シャンチー仲間が増えることを祈って、これからも日本のシャンチーの発展を応援しています^^
〇関連記事
趙瑋大師と董旭彬大師の棋譜を紹介させて頂きましたので是非ご覧ください^^
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