シャンチー(象棋)アジア選手権決勝戦(王天一選手対鄭惟桐選手)の歴史的な棋譜の紹介です!

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(写真は歴史的試合が始まる瞬間の様子、左:王天一選手、右:鄭惟桐選手)

今回はシャンチー(象棋)アジア選手権の決勝戦の棋譜を紹介します!  

この試合の勝利により、鄭惟桐選手は男子で史上6人目の3冠王(世界チャンピオン、アジアチャンピオン、全国チャンピオン)になりました!  

そのため、とても歴史的な価値のある一局なので、今回このブログでも棋譜を紹介させて頂くことにしました!


紅方:王天一

黒方:鄭惟桐

結果:黒勝ち

中国(世界)最高レベルの2人の専門棋士の間の戦いで、非常に注目された試合です。

1. 相三進五 象7進5   2. 兵七進一 馬2進1  

3. 馬八進七 卒7進1   4. 馬二進四 炮2平4

5. 炮二平三 車1平2   6. 車九平八 車2進4

7. 炮八平九 車2平4   8. 車一平二 馬8進6

対局する選手はお互いに相手について詳しく、相手のレベルの高さも知っているため、2人とも意識的に主流の開局を避けました。初手から飛相対飛象、また8回合までに拐角馬対拐角馬と言うとても少ない陣形になりました。

9. 兵五進一 車9平8   10. 車二進四 車4平6

11. 車八進一 炮8平9   12. 車二進五 馬6退8

13. 炮九進四 炮9進4  14. 馬四進五 炮9進3

第13回合でお互いに炮が前に行きました。相手の攻撃を無視して、2人とも自分を信じて、先手を争う姿勢の試合になりました。第14回合の黒のジャンは正しい手です。もしも「炮9平5」と指すと、馬七進五車6進2炮九平五、と進み紅の先手です。

15. 仕四進五 馬8進6   16. 炮三平四 車6平1

17. 炮九平八 卒7進1  18. 馬五進三 車1平8

第17回合の黒の「卒7進1」はとても積極的な指し方です。ただで卒を捨てるだけではなく、相手の馬もいい位置に行かせました。普通に考えると最善な手と言えませんが、それでも攻撃に行くのは、自分の中残局に自信があるために指せる手です。

19. 車八進二 車8進5   20. 炮四退二 士4進5

第19回合の紅の「車八進二」、そして第21回合で「車八平四」と車を右側に移動するのは正しい守り方法です。ここでもしも間違えて「帥五平四」と指すと、黒炮9退1!車八進二車8進5帥四進一炮4進6士五進六車8退1帥四退一炮4平7と進み、黒速勝です。

21. 車八平四 馬6進7(図1) 22. 炮八平五 馬7進8

(図1)

23. 車四退一 炮4進5   24. 相五退三 車8平7

この数回合の戦いはとても難しいですが、この一局の重要なところです。第22回合の「炮八平五」が紅の敗着なようです(鄭惟桐選手に伺ったところこの手が敗着だと仰っていました)。ここでは「馬三進四」と指すのも良かったかもしれません。 次に黒がもし「士5進6」なら、炮八平五士6進5炮五平三と進み、コマ得です。 もし実戦のように、黒が「馬7進8」と指すと、車四退一炮4進5相五退三車8平7馬四進三将5平4車四平六で、紅勝ちです。 そのため、次の黒は「炮4退1」の可能性が高いです。お互いに攻撃があるので、均勢です。

25. 馬三進四 炮4退4  26. 相七進五 車7退3  

第25回合で紅がもしも「車四平六」と指すと、車7退3炮四進二車7進3士五退四車7退4士四進五車7進4士五退四車7退6と進み、黒はコマ得で勝勢です。 ここから下は、黒はとても優勢で、紅は仕方なく負けに進んで行きます。

27. 炮四進一 車7進3   28. 仕五退四 車7退1

29. 仕四進五 馬8進7   30. 馬四進三 将5平4

31. 仕五進六 車7進1   32. 帥五進一 馬7進8

33. 炮四退一 車7退1   34. 帥五退一 馬8退9

35. 相五退三 車7進1  36. 車四平一 炮9平6

次に紅がもし「馬三退一」と馬が逃げると、黒は「炮6退2」で馬得です。

ここで、紅が投了しました。


この試合は、黒の鄭さんがきれいに勝ちました。

この試合により、鄭惟桐選手は男子の史上6番目の三冠王(世界チャンピオン、アジアチャンピオン、全国チャンピオンを全て手にした選手)になりました!(前の5人の選手は呂欽選手、趙国栄選手、許銀川選手、王天一選手、趙鑫鑫選手です)

鄭さん、本当におめでとうございます!(*´▽`*)

(鄭惟桐選手)

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