(写真:左から酒井さん、山崎さん、井上さん、所司さん、楊帆さん)
12月12日から13日にかけてシャンチー(象棋)の日本オープンが開催され、所司和晴選手が優勝しました!
所司選手、本当におめでとうございます!
所司選手から決勝戦の評注入り棋譜を頂けることになっていますので、後日別の記事で紹介します!
〇日本シャンチー協会のページ

ちなみに日本では日本オープンを開催していましたが、同じ12月12日から中国では碧桂園杯が始まりました!この大会は中国個人選手権で優勝経験のある選手しか出ることの出来ない大会で、シャンチーのトッププロのみが参加している大会です!日本で多くの方がシャンチーで真剣勝負をしている時に、シャンチーの本場中国でも同じようにトッププロがシャンチーの真剣勝負をしていると言うのは、一緒に頑張っている気持ちになれるので良いな~と思いました!(*’▽’)
碧桂園杯はまだ続いていますので、また別の記事で結果をお知らせします!
また、来週12月19日(土)には花木杯と言われるネット大会の決勝リーグがあります。日本からは所司先生と徐光亜さん、井上さん、楊帆さんが、予選リーグを通過し、決勝リーグへの参加が決まっています!!皆さんこちらも是非応援して下さい!(*´▽`*)
試合について
〇開催日
2020年12月12日~13日
〇持ち時間
30分+30秒
(決勝戦は和だった場合快速戦が追加されます)
〇試合方法
予選賽:スイス式5ラウンド上位4名を決定
決勝戦:上位4名による準決勝と決勝で優勝を決定
(この試合では棋譜をとることが義務付けられています)
〇入賞者
優勝 所司和晴さん
準優勝 山崎秀夫さん
3位 楊帆さん
4位 酒井清隆さん

試合の様子
試合会場全体の様子(*’▽’)

予選賽の1ラウンドの注目対局は、山崎さんと楊福楊さんの対局でした!楊さんは今回が試合への初参加でしたが、先週少し交流対局をして頂き、とても強いことが判明していたので決勝リーグ出場の有力候補の一人でした。そして山崎さんは…日本のシャンチー界では知らない人のいない、日本唯一の国際大師です。そんなお二人が1ラウンド目からあたっている…!!と言うことで、ここは大注目でしたが…1ラウンド目は山崎さんが見事に勝たれました!

2ラウンド目の注目対局は所司先生と楊帆さんの対局です。全日本選手権でもお二人の対局があり、その時は楊さんが勝たれました!今回は所司先生のリベンジ戦でしたが、2ラウンド目では楊さんが所司先生に勝たれました。5ラウンドでの予選賽なので、1局でも負け局が入ると決勝リーグの出場が厳しくなります。そのため、所司先生のここからの予選リーグは非常に厳しいものになりました…!
3ラウンド目の注目対局は酒井さんと山崎さんの対局です!このお二人は日本選手権の決勝リーグでも対局しており、その時は国際大師の山崎さんに酒井さんは引き分けをとっています!(すごい!!)今回も大注目の一局でしたが、見事に勝利されたのは酒井さん!!!(素晴らしいです!)「酒井さんが山崎さんに勝ったよ~」と連絡が来てから、棋譜が気になって仕方なかったのですが、その日の夜に酒井さんから棋譜を頂けてビックリ!!酒井さん!!完勝!!!と言った感じの一局でした!
ちなみに日本選手権のお二人の棋譜はこちらです↓
4ラウンド目の注目対決は所司先生と楊福楊さんの対局と、酒井さんと楊帆さんの対局です!どの選手も決勝リーグ出場の有力候補です!そして皆さんにとってここでの結果は非常に重要になります。結果は楊帆さんに負けてしまっているため、ここは絶対に勝ちたい所司先生が気合勝ちし、楊さん酒井さん戦は非常に難解な一局を楊さんが見事に勝たれました。(楊さん酒井さん対局はとても難しい一局で、国内の大会のレベルの高さを感じる一局でした!)

5ラウンド目の注目対局は6ポイント同士の所司先生と酒井さん、楊さんと山崎さん対局と、5ポイントの井上さんと楊福楊さんの対局でした!井上さんは勝てば7ポイントになるので、決勝リーグ出場の可能性があるので、この一局も重要な一局でした。結果は初出場ながらも予選リーグの最終局では楊さんが実力を発揮し、勝たれました!また6ポイント同士の注目対局は所司選手が酒井さんを倒し8ポイント、楊さんと山崎さんは引きわけでそれぞれ7ポイントになりました

予選リーグが終わってみると…
2ラウンド目で楊さんに負けてしまった所司先生がその後連勝をし、見事に1位で予選通過し、楊さんと山崎さんは7ポイントで2位、3位で予選を通過されました!
そして注目のもうひと枠は6ポイント獲得した選手の中から選ばれることとなりましたが・・・なんと6ポイントは4名もいらっしゃいました(高橋さん、楊福楊さん、酒井さん、柴崎さん)…
結果的に6ポイントの中で最も対手分の高かった酒井さんが予選通過を果たしました!(酒井さんは楊帆さんや山崎さん、所司先生とあたっているので対手分が高いのも納得です!!)

〇決勝リーグ
準決勝では楊帆さん対山崎さん、所司先生対酒井さんの対局が行われ、山崎さんと所司先生が勝ち、決勝戦へ進みました!(日本選手権では所司先生は決勝リーグへの出場が叶わなかったため、今回の日本オープンでは所司先生の優勝への思いはとても強いのだろうな…と感じました!)
(ギャラリーの多い酒井さん楊さん戦)
決勝戦では所司先生と山崎さんと、3位4位決定戦の楊さんと酒井さんの対局が行われ、見事に所司先生が優勝を果たしました!楊さんと酒井さんの対局では1局目は引き分けになったため追加で快速戦(10分5秒)が行われました。この対局では車炮(楊さん)対馬双炮(酒井さん)の対局になりました。この対局は後半戦での楊さんの反撃により、楊さんが勝たれました!!対局後すぐに山崎さんも一緒に感想戦をされ、非常に勉強になる対局になったようです!(よく考えてみると…酒井さんと楊さんは1日で3局も対局しているのですね…|д゚)‼)
〇おわりに
優勝された所司先生、本当におめでとうございます!(*´▽`*)
今回の大会では所司先生の優勝への熱い気持ちが伝わって来ました!!
予選リーグで楊さんに負けてしまってからちょっと大変かなと思いましたが、そこからは見事にずっと連勝を続け、優勝された姿には長い間国際大会に代表として出場されている所司先生の貫禄を感じました!国内でも若い選手が多く出てきていますが、所司先生もまだまだ現役で頑張って若い選手を引っ張って行って下さい!今後の所司先生のご活躍も応援しています!(*´▽`*)
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