「シャンチー(象棋)“臨港•南匯新城杯”」に参加させて頂きました!

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中国上海市で開催された「2019中国体育彩票全国シャンチー(象棋)アマチュア棋王賽“臨港•南匯新城杯”シャンチーオープントーナメント」に参加させて頂きました。

この試合の優勝は姚洪新選手でした!おめでとうございます!

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今回は四川省のペアトーナメントに参加させて頂いた後、上海経由の帰国でした。そこで、帰り道ついでに上海でも試合に参加しようかなと思い、シャンチー仲間の可児宏暉選手を誘ったところ「行きます!」とのことで、上海で合流し、一緒に試合に参加してきました(^^)/

ちょうど良いタイミングで勉強になる試合があり良かったです。また、四川での試合から一緒に上海の試合に出た選手もいたので安心でした!(ちなみにそれは薛涵第選手で、この大会でも見事に3位に入賞されました!(*´▽`*))

試合について

【試合情報】

○試合日程

9月23日-24日

○持ち時間

25分+5秒

○試合方法

スイス式11ラウンド

【上位3位入賞者】

1位  姚洪新

2位  陳漢華

3位  薛涵第

入賞されたみなさま、おめでとうございます!

【私の感想】  

11ラウンドの試合でしたが、前半に負け続けても4ラウンド目あたりまでは変わらずに強い選手とあたるので、前半はとても大変な試合になりました。実際のところエントリーした時は0ポイントで帰国もあり得る試合だと思っていたので、基本的には勝敗を意識せずに時間切れで負けても出来る限り良い内容を指そうと考えていました(勉強と経験を積むことが目的)。そのため全体的に勉強になる試合を指すことが出来ました。 

後半であたる相手は持ちポイントが低くても、そんなに簡単に良い局面になれるレベルの人はいませんでした(当然ですが普通に強い人ばかりです)。そしてみんな実際のところ自分の使う開局にはしっかりとした理解があり、それなりに詳しく研究していることが伝わってきました。また、ほとんど引き分けの局面になる試合を3局ほど後半の時間の少なさで負けてしまいました。これは試合経験の不足だなと感じました。時間がない時のコマが少ない状況での残局は基本知識もそうですが、経験値も重要なのだろうなと感じました。  

試合で1局目にシャンチー大師の魯光選手とあたりました(とても有名な選手で、あたったことだけでこの試合に参加した価値があると言える相手です!まわりのみんなも良かったね!と言っていました)。この試合は1手の緩い手からボロボロになってしまいましたが、その時に私の指した開局を「この開局は素晴らしい、今度自分が紅方のときに使わせてもらうね!」と言って頂き、とても励みになりました(その開局は私も詳しくなく、その場で考えて指していたので、局後の検討を通して、とても勉強になる内容でした。)  

また、今回の試合は台湾の游原碩選手やドイツの薛涵第選手など、知り合いの選手も参加していたので、お話しできる機会があって良かったです。そして江蘇省にある棋院の方とも知り合うことが出来たので、今後そちらの方の棋院にも訪問してみたいなと思います(*´▽`*)  

そしてまた、中国のアマチュアのシャンチー愛好者の多くの方がとても優しく私たち日本人の参加を歓迎してくれてとても嬉しかったです。試合の合間にも少し遊びで指して頂いたり、試合の検討をして頂いたりと、とても充実した2日間でした!

一緒に行った可児さんとも仲良しなので、とても楽しい上海滞在になりました!

(私と可児さん)

可児さんにお話しを伺いました!

Q、中国の試合に参加してみた感想を聞かせて下さい。  

A、自分が想像していたよりも選手層が非常に厚く、レベルも高かったです。 負けても負けても次の対戦相手が強いため、途中心が折れそうになったこともありました。 日本の国内大会や国際大会のノンチャイニーズの水準とは明らかに違うレベルを体感し、自分の意識の低さやシャンチーへの向き合い方の甘さを痛感させられる大会となりました。

Q、11ラウンドの試合でしたが、どのような開局を指されましたか。  

A、紅方が5局、黒方が6局でした。 紅方の時は全て中砲を採用し、1局が反宮馬、1局が順手砲模様のやや変則的な開局、そして3局が屏風馬という開局でした。 特に印象深かったのは、中砲対屏風馬の開局で下の画像のように早めに士4進5とされた対局が2局あったことです。(砲8平9や馬7進6が多い)

この手は今年5月に私が初めて国際大会に出場した際に、初戦のベトナム選手にも指されました。 サンプルが少ないので偶然かもしれませんが、力のある選手が実力未知数の相手に対し様子見の意味で使う傾向があるのかなと感じました。

また黒方のときは、中砲が4局、飛相局が2局でした。 特に中砲を使ったプレイヤーは関しては、指していて自分の使う布局に関してしっかり勉強しているなと感じることが多かったです。

Q、想像していた大会の雰囲気と実際の雰囲気との違いを聞かせて下さい。  

A、国際大会と聞いていたので全体の2割くらいが外国人の選手かなと思っていましたが、実際は出場者の90%以上が中国人でした。 そのためほとんど中国の国内大会といった様相で新鮮でした。 雰囲気は以前私が参加した国際大会よりも賑やかで、会場はガヤガヤしながらもみんなしっかり真剣勝負をしているなという印象をうけました。

Q、試合を通じて生まれた今後の課題などがあれば聞かせて下さい。  

A、全てが課題ですが、特に一つあげるとすれば実戦経験の不足です。

やはり中国人の小さな頃から体で覚えたシャンチーは非常に手強く、経験値の差で負けたと感じる対局も何局かありました。 現状国内ではなかなか高いレベルの実戦経験を積む機会が少ないので、今後もチャンスがあれば積極的に国際大会に出場したいと思います。

○私たちの試合中の写真

試合中の写真がグループチャットで出回っているのですが、もう少し試合の前半で撮ってくれればもう少し穏やかな表情だろうな…と感じました。ここまでくるとこの人相の悪い写真も思い出です!(笑)!可児さんの写真は人相に問題なしです!(笑)

〇おわりに

可児さん、一緒に参加してくれて、ありがとうございます(*´▽`*)

試合の様子

○開会式の様子

○記念写真

左は江蘇海門棋院の会長施偉峰さん、右は特級大師の徐天紅さん

○試合会場の様子

こんなに多くの選手が参加する大規模な試合への参加ははじめてです!とても良い経験になりました!今回は参加賞として青色のポロシャツを頂きました!

○試合中の写真

一緒に行った日本チームの可児さん(手前左)と、奥に私もいます。可児さんの対局相手は上海棋院で育成されているジュニアのチャンピョンです。(子供のころからこのような大会に参加できる環境はシャンチーの勉強の面でとても素晴らしい環境です!^^)

おわり

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