成都棋院の見学をしました!

その他

四川省のペアトーナメントに参加させて頂いた際に、成都棋院の見学もさせて頂きました!

今回は四川省の特級大師鄭惟桐さんが案内をして下さいました!

鄭さん、忙しい中時間を作って下さり、ありがとうございます!

棋院の様子

成都棋院はとても大きなビルで、1、2階は火鍋屋さんに貸しています。表の入り口は火鍋屋さんの入り口から入るようになっているため、棋院の人は大体裏口を利用しているようです。

ペアトーナメントで私とペアを組んだ李少庚さんが試合の復盤の時の休憩時間にお話しをした時、「棋院の1、2階は火鍋屋さんに貸しているよ!」と言っていたため、その時点で上海棋院とは別の雰囲気を想像していましたが…、外から見ると、思いの外火鍋が勝っていました(笑)。

鄭さんに「棋院どこ?」と聞くと「ここ!」と…、「…??……あ!火鍋屋さんだ!(李さんが言っていた)」と言った感じでした。


棋院は試合会場のフロアと、子供たちの授業をするフロア、四川チームが研究会などをする部屋と事務室のあるフロアがあります。また、棋院の屋上にはシャンチーや囲碁などの大切なものが展示されているブースがありますが、ここは普段閉まっていることも多いようです(今回は運良く見ることが出来ました!)。そして棋院内に食堂もあるのでとても便利とのことです。


○四川チームの研究部屋

パソコンや色々な書籍が置かれていました!


また、研究部屋の真ん中にはとても貴重なシャンチーの資料が沢山置かれていました。(手書きで書かれたものを印刷した資料が沢山あり、早い段階から四川省には真面目にシャンチーに取り組んでいる人がいたのだなと感じました。)


鄭さんが部屋で私の写真を撮ってくれました!私の後ろの書道はシャンチーに関係する言葉です。

「攻需宜緊緊宜寛」

中国語ではたったの7文字なのですが、実際のところ深い意味があります。感覚的なので日本語にするのは難しいですが、一応頑張ってみました。  

○大体の意味

はじめの4文字「攻需宜緊」

→「攻撃する時に自分の指す一手一手は全て攻撃性のある指し手を…」

後半3文字「緊宜寛」

①「自分が攻撃をかけていく時は自分を守ることも忘れないように(今の局面ではまだ遠い相手の今後の攻撃も考える)」  

②「攻撃の時には他のコマとの関連性も考えること」 (例:攻撃をするときに直接的なジャンなど以外にも相や士を上がる等の一見攻撃に関係ない手を指すことで、将来的に他のコマと連携し、攻撃に使えるようにする。)

こんな感じでとても日本語にするのは難しいのですが、色々な意味のこもった7文字です。


○展示室

入り口から立派でした!

展示ボックスの中のものはきれいに映らなかったのですが、シャンチーや著名人のサイン、書籍などが置かれていました。

○残局

これは解くための解説が本1冊になると言う伝説の残局です。

○茶器もありました

お客さんが来ればここでお茶も飲めるようになっています。お茶文化のある中国らしい光景です(*´▽`*)

○試合会場

規模の大きくない試合はここで行うことが出来ます。(この時ちょうど記者の知り合いが向こうから私を呼んでいました…笑)

シャンチーの心得

棋院の壁に、シャンチーを指す心得的なものがサササ~と書かれていました。

おそらくちゃんと見ずに通ればとくに気にならないものなのだと思います。今回はせっかく記事にするので、記事のメインと言うことで、簡単に(感覚的に)書かれていることの意味を日本語にしてみました(^^)

一  不得貪勝  

いつも勝とう、勝とう、とするのは良くない。機会があれば勝つ、機会がない時に無理に勝とうとしないようにしましょう

二  入界宜緩  

まずはコマを使えるように整えてから、攻撃を考えましょう(指し方)。また一歩目から重大に考えないで、後半で必要になった時にシャンチーを指すのに集中した状態になるようにゆっくり持っていくようにしましょう(試合中の精神状態)  

三  攻彼顧我  

相手を攻撃するときに自分のことを守ることも忘れないようにしましょう

四  弃子争先  

もしもコマを捨てても先手を取ることが出来る時はコマを捨てましょう

五  舍小就大  

いくつか選択肢のある局面では、必要な手をしっかり判断し指しましょう(最も有利になれる手を選ぶことで、他の場所が少し損をしても受け入れる)  

六  逢危須弃  

相手が攻撃をしている時に、その攻撃を防ぎきれば自分に攻撃があるときは、自分のコマを損してもその場をしっかりと守り、乗り切りましょう

七  慎勿軽速  

ちゃんと考えましょう、適当に見てすぐに動かすような指し方はやめましょう  

八  動須相応  

コマを動かす時は全てのコマを連携させて動かしましょう(1個の馬だけ前に進めると言った指し方はやめましょう)  

九  彼強自保  

相手の局面が良い時はしっかり守りましょう  

十  勢孤取和  

形勢が薄い時(少し自分のコマの位置や数が相手よりも劣っている時)は引き分けを取ることを考えましょう


感覚的なものなので、日本語も簡単な感じでその言葉のイメージを書いてみました。


○おわりに

今回は成都棋院の様子を簡単に記事にさせて頂きました!全体的に電気がついていなかったので、写真が暗くて見ずらくなってしまいました…(すみません)。最後まで見て頂き、ありがとうございます!

おわり

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