2020“宝安杯”全国シャンチー(象棋)インターネット挑戦大会で武俊強選手が優勝!(棋譜紹介付き:【趙鑫鑫対武俊強】)

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2020“宝安杯”全国シャンチー(象棋)インターネット挑戦大会が2020年6月14日から18日にかけて開催されました!

趙金成選手と武俊強選手の対局でしたが、見事に優勝されたのは武俊強選手でした!

おめでとうございます(*´▽`*)

試合について

○開催日時

2020年6月14-18日

○試合方法

トーナメント形式の対局

(紅黒入れかえて2局指し、和だった場合3分切れ負けで加算対局)

天天象棋のアプリを利用し対局を行う

試合ルールは天天象棋のアプリのルールを採用する

(棋例はネットによる自動判決)

○参加選手

2020年5月31日までに中国象棋協会が公布しているレイティング24位までの男子選手及びレイティング8位までの女子選手(不参加の選手がいる場合参加権は後ろの順位に移る)

○持ち時間

15分+10秒(一歩5分以内に指す)

加算対局では3分切れ負けの対局を行う

○決勝戦

趙金成選手と武俊強選手が決勝戦へ進み、武俊強選手が見事に優勝されました!

これまでの試合経過 ↓

(中国象棋協会作成)

棋譜紹介

今回紹介する対局はこの大会の準決勝の対局です!

紅方:趙鑫鑫

黒方:武俊強

結果:紅勝

1. 兵七進一 卒7進1 2. 炮二平三 炮8平5  

紅の兵底炮は比較的攻撃的な開局です。

3. 馬八進七 馬8進7 4. 相七進五 馬2進1

5. 仕六進五 炮2平4 6. 車九平六 士6進5

第5回合では紅に炮三進三の指し方もあります。今後馬二進三と正馬に跳ねる位置を残します。

7. 馬七進八 馬7進6 8. 馬二進一 車9平8

9. 車一平二 車8進9 10. 馬一退二 炮5進4

第9回合の紅の車交換は一歩損ですが、交換後の局面を見ると、紅の車は外にあるのに対し、黒の車はまだ出られていません。そのため、紅の車交換の判断は正確です。

11. 車六進五 炮5退2 12. 炮三進三 馬6進7

ここまでは、双方定跡通りの開局で進んでいます。

13. 車六退一 炮4平7 14. 馬二進一 象7進5

第14回合、黒には馬7進6炮三平四(炮三進四炮5平7と進むと黒が大優勢です)象7進5と進む指し方もあります。黒が7路の馬を交換しないため、局面がより複雑になります。

15. 馬一進三 象5進7 16. 馬三進五 炮7進1

第16回合の黒の炮7進1は紅の車六進二の手を防ぐための手です。

17. 帥五平六 象3進5 18. 車六退一 車1進1

19. 兵九進一(図1) 炮7退2

20. 車六進三 卒9進1

(図1)

第18回合までで、黒の右車が封車され、なかなか出ることが出来ません。それに焦ったのか黒に第19回合でミスが出ました。紅はすぐにチャンスをとらえ、車六進三と指し徐々に優勢な局面になりました。第19回合で黒には車1平3と指し、次に車3進1、そして車3平4と進める指し方もあり得ます。手数がかかりますが、紅にもすぐに攻撃はありません。

21. 帥六平五 卒1進1 22. 車六平五 卒1進1

第21回合の紅の帥六平五は丁寧な一手です。もしすぐに車六平五と指すと黒は車1平4で、次に車4進3と進め中炮を守ることが出来ます。 第21回合の黒の卒1進1も不利な状況の中でも頑張った手です。次に紅がもし兵九進一と指すと、黒は馬1退3車六平五車1進3と進み、黒は中炮を守ると同時に車も出ることが出来ます。

23. 炮八平九 炮5平2

24. 馬五進四(図2) 炮7平6

(図2)

第24回合の黒の手が最後の敗着になりました。ここで士5進6車五進一士4進5と進む展開であれば、紅優勢ですが、黒は実戦よりも粘り強く指すことが出来そうです。

25. 車五進一 炮2退1 26. 車五平九 車1進1

27. 炮九進五 卒1平2 28. 炮九平八

次に黒がもし士5退6と指すと、紅は馬二進四で炮をとることが出来ます。

ここまでで、黒が投了しました。


この一局で趙鑫鑫選手は見事に武俊強選手に勝ちました。武選手もあきらめることなく、その後の2試合目の対局で趙鑫鑫選手に勝ち、二人の試合は3分切れ負けの加算試合をすることになりました。そして加算の快速戦で武俊強選手は趙鑫鑫選手に勝ちました。その後、最後の決勝戦へ進み、そこでも見事に勝ち、この大会で優勝されました!


○おわりに

優勝された武俊強選手、おめでとうございます!(*´▽`*)

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