徐光亜選手に実戦譜の評注を頂きました!

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徐光亜選手について

今回はシャンチー(象棋)仲間である徐光亜選手に実戦譜の評注を頂きました。

(それもなんと私との対局です!)

徐光亜選手、ありがとうございます!

【私と徐さん】

徐光亜選手には私がシャンチーの勉強を始めた年からずっと親切にして頂いています。

去年のアジア選手権では、日本チームとして一緒に試合に出場しました。

とても良い思い出です。

また、私がシャンチーの勉強を始めたばかりの頃、全く徐さんの相手にならないレベルの私とも、嫌がることなく(むしろ楽しそうに)対局をして下さったことを今でも良く覚えています。

そして、徐さんのシャンチーへの姿勢(本当にシャンチーが好きなんだと感じる)を見ていると、とても励まされます。

これからも末永くシャンチー仲間でありたいです!

評注

中村千鶴紅先和徐光亜

2018年12月17日

五六炮左正馬対反宮馬

(評注:徐光亜)

1 炮二平五 馬2進3   2 馬二進三 炮8平6

3 車一平二 馬8進7   4 炮八平六 卒7進1

5 馬八進七

ここまでで、お互いに正々堂々とした「五六炮左正馬対反宮馬」の布局を指しました。

5 ——- 卒3進1   6 車九平八

黒は二つの馬が動きやすく、紅方は二つの車が出ました。それぞれに良いところがあります。

6 ——- 車1平2    7 車八進四 象7進5  (図)

やや保守的でした。車9進1と指すと主力の戦力を早く攻撃に使えました。

8 兵七進一 卒3進1    9 車八平七 馬7進6

10 馬七進六 馬6進4    11 車七平六 炮二進七

12 兵三進一 車2進4

ここでは車9平7と指すべきでした。左右どちらもバランスが良く堅固です。

13 兵三進一 車2平3 (図)

車2平3はパッと見たところ攻撃がありそうでしたが、紅方は簡単に馬で守ることが出来ます。やはり車9平7と指す方が、実益がありました。

14 馬三退五 車9平7 15 車二進五

ここでは馬五進七と指し、今後のために危険を消しておく方が良かったです。

15 ——- 車3進4

この手は良くなかったです。車7進4と指すべきでした。そう指せば均勢で、黒が不利になることはありませんでした。

16 炮六平七 象3進1

意味のない手です。黒に弱点が生まれ、とても不利な局面になりました。

17 炮五平三 炮6平7   18 炮三進五 車7進2(図)

19 車六平八

紅方はここでチャンスを逃しました。兵三進一と指して早く攻撃に行くべきでした。

少しその変化を見てみます。

兵三進一 車7進1 車六進三 馬3退1・・とすすむと黒は象を失います。

19 ——-   炮2平1     20 車八退四 炮1退1

21 炮七平三 車7平6   22 兵三平四 炮1平5

23 仕四進五

引き分けの手です。

本来紅方は若干優勢でしたので、炮三平四と指して局面を複雑にすると、勝てるチャンスが少しありました。

23 ——- 車3退2

ここでは車6平7と指すべきでした。

24 相三進五 馬3進4   25 兵五進一

炮三平四と指す方が、少しチャンスがありました。

25 ——- 車3平9

馬4進6と指すのは車3平9よりいいですが,それも大きな優勢まで進めません。

26 炮三平四 車6平7   27 兵五進一 卒5進1

28 兵四平五 馬4進5   29 車八進三 車9進3

30 炮四退二 馬5進7   31 車八進三 象1退3

32 車八平九 車7平6   33 車二平四 車6進2

34 兵五平四 馬7進6

紅は兵が一つ多く、少し優勢ですが、黒の士象全に勝つことは難しいです。

(これ以降は省略します。結果は引き分けです。)

 【おわりに】

私は今までに自分の棋譜に評注を書いて頂いた経験がほとんどないので、今回徐さんに評注を頂けてとても嬉しく思います!

徐さん、本当にありがとうございます!(*’▽’)

左から徐光亜選手、田中篤選手、所司和晴選手、私(2018年アジア選手権)

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