シャンチー(象棋)よく見る中局局面

中残局・殺法

シャンチー(象棋)の実戦から生まれた中局局面の分析を紹介します!

このような局面はシャンチーで良く見るかたちです(*´▽`*)


先週末の土曜日は所司先生の将棋教室の場所を借りてシャンチーの勉強会をしました。「8人ぐらいまでは席があります」と聞いていたので、まわりのシャンチー(象棋)仲間数人に声をかけてちょうど8名の勉強会を開催しました!(^^)この日は一日で普通の対局3局とダブルスマッチ2局を指しました。(だいたい8時間ほどの勉強会でしたが、とても有意義な勉強会でした!)参加して下さった皆さま、ありがとうございます!

今回の局面も週末の勉強会で生まれた局面です。

(記事は楊帆さんに提供して頂きました。ありがとうございます。)


○今回紹介するのはこの局面です

この局面は「黒先」です。

皆さん、この局面では何を指しますか?


○実戦の流れ

この局面で黒には、1つの展開例があります。 今回紹介するのは1つの例ですが、必ずこのように指さなければいけないと考える必要がありません。今回は1つのパターンとして展開手順の一例を紹介します。

実戦で指された手は「車8退6」です。

もし紅の炮が逃げると、紅の車が取られます。そのため、この局面では紅の炮が必ず死んでしまいます。 実戦で黒は1秒も考えずに「車8退6」と指しましたが、紅が「車五退二」と指したため、結局コマ交換になりました。その後、両方ほぼ同じ兵力で、引き分けになりました。

このような局面の時、自分側に狙われるコマがない場合だけ、「車8退6」の展開パータンが有効になります。 (それ以外はコマ交換になります)


○試合後の復盤   

この局面で「車8退6」が有効ではないことがわかりました。

では何が最善の手だったのか。

紅の防衛が薄いので、攻撃に行くことにしてみます。 攻撃するには、車と炮の2枚では殺にすることが出来ないため、馬の協力が必要になります。 そこで「馬2進4」と指すことにしました。

その後の展開:

1.車五平三  馬4進2    

2.車三進二  馬2進3

3.帥五進一  炮1進2

このように進むと、黒が勝ちます。

そのため、紅は守らなければなりません。

1.士六進五  車8退6

ここで、前の展開パータンを使います。

黒の馬の位置が前とは少し違うので、効果も違います。

2.車五退三  馬4進2    

3.炮一退八  車8進8

4.炮一進八  車8退4    

5.車五平三  卒1進1

6.馬八進七  炮1平5    

7.帥五平六  車8平4

7回合紅が士五退六なら、馬2進3帥五進一車8進4と進み殺です。

8.士五進六  炮5平4    

9.帥六平五  馬2進3

10.帥五進一  炮4平2

このように進むと黒の殺です。


○まとめ

この局面で「車8退6」と指すのは1つの展開例で、これは一般論でもあります。 ただ使う時は全体のコマの位置を理解することが必要です。今回の場合、先に「馬2進4」と指すことが重要でした。

例えば、先に車8退6、車五退二、と指した後に「馬2進4」と指した場合、紅は「車五平九」と指すことが出来ます。このように進むと結果は大きく異なります。

今回は、手順の違いの紹介でした。

皆さんも実際にコマを並べて理解して頂ければと思います。

おわり

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