今回は簡単な中局を一つ紹介します。
簡単な局面ですのでパッと分かる方もいると思います…( ..)φ
ただ案外ひらめかないぞ!と言う方もいると思いますので、是非ご覧ください~!
問題局面
下の図の局面は黒先です。

この局面は開局が完了した段階の局面です。
一回合前に紅は炮二進四と指し、この局面になりました。
紅の目的は黒が次に車9平8と指した後に炮二平五と指し中卒をとる手です。
この紅の目的の流れを分析した上で、実戦で黒は士6進5と指しました。
次に車9平8と指し、黒の二つ車が炮を狙う先手になります。
これは一見問題のない発想のようです。
しかし、よく形を見て頂くと、ここでは黒にもっとシンプルな良い手があります。
是非黒の次の一手をあててみて下さい(*’▽’)
この局面で皆さんはどんな手を指しますか?
(このように聞かれると「何かあるんだ」となってこの局面を考えると思いますので簡単に気付かれる方も多くいらっしゃるかな~と思います!)
答え
正解は炮7平8です。
この一手だけで紅の二路の炮は逃げる場所がなく、黒のコマ得が確定します。
言われてみると、そんなに難しい手ではありません。
しかし対局中ではそれなりのレベルの方同士の対局でもこのような手を見逃してしまうことが多くあります。その局面で「ここではコマ得の手があるよ」と言われればすぐに気付くような手も意識をしていないとその方向で考えずに過ぎてしまうことがあるのですね。
○この局面から学べること
常に自分の思考を自由に働かせることは重要です。
試合の時、相手の発想や流れを読むことが出来ても、相手の発想した流れに従って、それに対応する手を指す必要はありません。自分の思考の範囲を相手に縛られることなく、まず全体の局面を理解し、様々な角度から考え、相手の棋形の弱点に対して攻撃して行く姿勢は重要です。
対局中ではどんな時も局面全体を冷静に判断できることが大切です^^
○おわりに
今回は簡単な中局局面を紹介してみました!
自分の対局の中で簡単でも気付きのある一手を見つけ出して頂ければシャンチーの対局がもっと面白くなると思います!(*´ω`)
次回の更新もお楽しみに!
〇中局の記事は他にも沢山ブログ内にあるので是非ご覧ください^^
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