世界選手権インタビュー【所司和晴選手に色々聞いてみました!】

インタビュー・対談

世界選手権選手インタビュー第2弾!

所司和晴選手へのインタビューです!

所司選手は日本では世界選手権に一番多く出場されている選手です!

前回の可児選手へのインタビューも合わせてお楽しみ下さい!^^

世界選手権の運営メンバーから「所司先生の継続的な大会への出場とシャンチーへの向き合いは世界シャンチー界の普及の面から見るととても大きな貢献で私はとても所司先生を尊敬している!!」と言うコメントを頂きました!所司先生はやはり人気者ですね!!

以前の所司先生のインタビューも皆さん是非ご覧ください!

試合の総括と感想

Q、今回の世界選手権の目標とその達成具合についてお聞かせ下さい。

A、毎回世界選手権は10ポイント、0・5勝(5勝4敗)の勝ち越しが多く、するとノンチャイニーズ・ノンベトナミーズ(NC/NV)部門の優勝、ないし上位入賞ができるので、まずそこを狙いたい目標でした。

さらに調子が良ければ一度もなしえていない11ポイント、1勝(5勝3敗1和)勝ち越しを狙いたい目標でした。

しかし世界選手権のメンバーを見ますと少数精鋭でとても大変な状況でした。


Q、印象に残った対局相手は・・・?

A、だいたいどれも長い戦いで印象に残っています。

勝った対局で言えばタイの選手との6回戦、引き分けか勝ちかギリギリの長い戦いで勝利し、指し分けに持って行けた対局が自分的には苦手な展開での勝利で、とくに印象に残っています。

ああ言った長い対局は勝った方は疲れも吹き飛びますが…負けるとどっと疲れるものですね…!所司先生も疲れていたようでしたが、勝ったことで気持ちから元気が伝わってきました^^


Q、今回の大会でのベストベームはどの対局ですか?

A、インドネシアのイワン選手との対局が、中局(中盤)で踏み込んで絶妙の技をかけて勝ったという点では気持ちが良く、ベストゲームだったでしょうか。

イワンさんとの対局後にちょうど黎徳志先生に棋譜を見て頂くところがあったのですが、そのゲームは内容的にも一番嬉しい感じの勝ちかな~と思って見ていましたが、やはりベストゲームでした!!

ちなみにイワンさんとの棋譜は改めてご紹介します!(^^)/


Q、総合成績の満足度はどうでしょうか?

A、4勝5敗は目標にはとても届きませんでしたが、少数精鋭だった点では安定した力は出せたと思います。

いつもの世界選手権では日本はNCNV選手が多く出場してそれなりの参加人数の国ですが、今回はコロナ期間の開催+東マレーシア(ちょっと行きにくい位置にある)での開催だったこともあってか日本からの参加メンバーは少なめでした。日本だけではなく参加チームが全体的に小人数な中ですが実力者だらけでしたので大会のレベルがとても高かったです;;そんな中でも日本はお二人ともしっかり力を発揮出来たようで日本のレベル感をアピール出来、人数が少ない点もカバー出来たかなと思いました。でも今度はまた大人数での遠征もしたいです!


Q、最終日の快速トーナメントについてお聞かせ下さい。

A、快速トーナメントはあまり勝負重視ではなく、切れ負けなどもありましたが、楽しめました。東マレーシアの実力のある選手に技を決めて快勝できたのはうれしかったです。

快速トーナメントも負けても全然相手のレベルが弱くならず(みんなが強いため)、とても勉強になる大会でした!賞金もあるためベトナムや香港、台湾等の選手はみんな本気ですし、はじめての国際快速大会!と言った感じで皆さん楽しんでいました!所司先生が東マレーシア選手にあたった時は「またあたりの運わるいな~…」と思いましたが、見事に勝たれて「おお!!」となりました( *´艸`)おめでとうございます♪

NCNV選手からみた世界の様子

Q、世界選手権へ参加する選手のレベルについてどのように感じましたか?

NCNV選手が今後こう言った大会を目指して勉強して行くにあたってが求められるでしょうか?

A、先ほども触れましたが、情勢的にまだ十分に選手がそろわず、少数精鋭になりましたのでレベルが高い大会になったと感じました。

NCNV選手はどうしても頭で覚えたシャンチーになると思います。

子どものころから慣れ親しんで体で覚えているシャンチーとは異質な点があります。私の場合30歳ごろから覚えましたが、もう30年以上経っていますのである意味体に染みついているところもありますが、子どものころから慣れ親しんだシャンチーとは違う気がします。

ただ頭で覚えて努力すれば、それが大きな武器にはなります。

私の場合は今回の対局では頭で覚えていた変化を忘れてのミスがいくつかあり、常に練習や復習が必要なのだなというのも改めて感じました。


Q、今後の世界選手権について(今後も参加して行きたいですか?また参加する際の目標等をお聞かせ下さい)

A、世界選手権は今後も参加して行きたいです。

私はノンチャイニーズ・ノンベトナミーズ(NC/NV)最多優勝5回なので、外国人選手の顔として長く出場を続けていきたいです。

NC/NV部門がなくなったので、目標は難しいですが、NC/NV最多優勝者として恥ずかしくない対局をしていきたいですし、今後も上記の目標を持ち続けたいです。

所司先生の長年大会に出場し続けてきた継続性はとても素晴らしい姿勢で、世界中を探しても本当に所司先生だけが築き上げている功績だと思います。一度成績が出てしまうと満足してしまったり、逆に成績が出ないことでやめてしまう人が多くいる中、所司先生は変わらずにずっと大会へ出ることを継続されています。日本人がシャンチー界でとても真面目な国と評価されているのは所司先生のこう言った大会への取り組みの姿勢が大きく影響しているのだろうなと思います。また世界のNCNV選手にとって所司先生は一つの目標です!所司先生と大会であたることも目標になりますし、所司先生に勝てるかどうかも若手のNCNV選手にとっては大きなラインです!所司先生には元気な限りずっと国際大会に出続けて若手選手を引っ張って行ってもらいたいなと思います!!(私も全力で応援します^^!)

準備等について

Q、世界選手権への参加にあたってどのような準備をされていましたか?

(準備していて良かったものと不足していたもの)

A、年齢的にも体調面で気を使わなければいけない点が多かったですが、体調は年齢で考えればまずまずだったと思います。

世界選手権前はネットの練習対局やリアル、ネットいずれの大会もなるべく出て実戦の勘をつかんでおく準備はできたと思います。

ただ基礎的なものの反復練習や開局の復習という点では今一つだったと思います。

優勢からの勝ち方の鈍さや、昔本で覚えた手順を忘れてしまった点など準備不足でした。


Q、国内の大会と国際大会の違いは…?

A、快速トーナメントを除くと1時間30秒加算の国際大会はじっくり考えて指せるので内容的に満足な対局が多く指せます。

これは間違いないですね…!国際大会の持ち時間と快速戦では全く感覚が異なります。加算がない包干(持ち時間が切れたら負け)の対局などはもはや別競技なのではないかと感じるほどです。ただおそらく今はどこの国も持ち時間の短めの対局が主流なので、国際大会用の持ち時間に上手く調整して大会を迎えると言うのは皆さんが気をつかっているものだろうなと思います!


Q、インターネットの大会と実際の大会の違いについてお聞かせ下さい。

A、盤で向き合う方が気持ちは入ります。

また表情で局面の情勢など感じ取れることがあります。

確かに…数年ぶりに国際大会のあの緊張感を見たのですが…試合が始まった瞬間のシーンとした緊張感に包まれたあの空気はネットでは絶対に感じることの出来ないものですね。


Q、大会で力を最大限発揮するために必要なものは?

A、まず体調をなるべく万全にして、心技体を充実させるのが大事です。

勉強を多くしていれば自信も付きますので、気持ちも充実できるでしょう。

また気になる事柄をなるべく減らしていくのも大切です。

見ていた感じでは可児さんも所司先生も気持ちが安定していて試合に集中することが出来ていたことが良い対局内容に繋がっているのかなと感じました!所司先生はいつも気が付くとウトウト寝ているので、寝不足なのかな?大丈夫かな?と思うこともありましたが、どうも所司先生にはちょっとした睡眠も集中力を保つために大切なのかな~と感じました。とは言え・・・やはり夜更かしせずにちゃんとベッドで睡眠をとることは重要ですね!(←可児さん情報)


Q、試合期間中の対局準備についてお聞かせ下さい。

A、次の組み合わせが決まったらネットで棋譜を検索して傾向と対策を立てます。

本来は大会前に選手発表時点である程度研究しておかなければいけないですが、先後の関係もありますので、対局が決まったら即席で急ぎます。

今回は天天象棋の登録がある場合、そちらもチェックしたことで傾向がわかった対局もありました。

ちなみに監督の私としては一番持って行って良かったと感じているアイテムはレンタルしたWIFIルーターでした!ホテルの部屋ではWIFIがあるのですが、フロントや会場、ご飯のところなどでは繋がりにくかったです(と言うかほぼない…;;)。午前の対局が終わるとそのまま食事で、大体食べているころに組み合わせが出るのでそこでWIFIがないと組み合わせがすぐに受けとれずに不便です。そう言う意味で本当に借りて行って良かったアイテムです(容量はあまりないものを借りましたがチャットで画像受信が出来れば何とかなりました!)。ご飯の時は他のチームの選手もちょくちょく「組み合わせ出た?」と私のところに来ていたので、おそらく私のWIFIは世界の皆さんに感謝される存在でした…笑。

世界選手権の会場等について

Q、大会会場等についてお聞かせ下さい!

A、クチンでは4回目で毎回同じホテルの会場だったようです。

対局場所がホテル内というのは利便性が高く、ギリギリまで研究できる良さがありました。

やはり中国で行う国際大会が最も環境は良いですが、対局場所がホテル内という点では今回もまずまず良かったです。

私が試合でクチンに来るのは2度目でしたが、ホテルと試合会場が同じのはとても助かります!これまでの大会ではホテルと試合会場が送迎バスで15分ぐらいかかる場所だったこともあり、あの時は大変だな~と思いました。また試合ではないのですが、シャンチーイベントの会場でホテルとイベント会場がおなじところにあるのにエレベーターの数が少ない(=人数オーバーでのれない)+エレベーターの乗り換えが必要(しかも階段はつかえない)な会場があり、縦移動がとても大変な会場もありました;今回のホテルはその点でもエレベーターも沢山あり押せばすぐ来るので便利でした!


Q、思い出に残っている世界選手権は?

A、NC/NVで5回優勝がありますと思い出の世界選手権はたくさんありますが、1993年初めて出場した世界選手権を思い出すことが多いです。

なるほど、はじめての世界選手権ですね!この頃の様子は私も知らないのですが世界連合のHPの写真集でもこの大会の写真は1枚しか保存されていませんでした。この大会の写真データがあれば世界連合のHP担当の方に喜ばれるかもしれません^^


Q、持って行って正解だったアイテムはありますか?

A、使いやすいサイズのシャンチーの盤駒 パソコンで棋譜研究も十分できますが、リアルで研究も良いです。

飛行機では可児さんの磁石盤で対局や研究が出来ましたので、前もってそれぞれの持って行く盤のサイズを決めておくと良いです。

タブレットは持っていくか迷いましたが、天天象棋での棋譜が参考になりましたので持って行って良かったです。


Q、選手目線で見た大会運営いかがでしたか?

A、セキュリティーが相当厳しいなと感じました。

トイレに行くとチェックを含めるので、4~5分のロスがありました。

中国に比べると審判員の量や質は落ちますが、まずまずだっと思います。

セキュリティーは本当に厳しかったです!監督は最初の15分会場の規定ラインの外のみ(対局テーブルの外)滞在可能ですが、それ以降は会場にいることが出来ないので私も中の様子が分からない状況でした(選手は集中出来そうで試合環境としては良さそうですが!)しかも試合開始前に対局席の選手と規定ラインの外から話していたら「離れて話してね!」と言われました!どうやら近くで話すと何か渡したりするかも(スマホとか)と言うのを疑っていたようです(とても厳しい…!)、なので試合会場では謎な距離感で可児さんや他の選手と話しをしていました!

大会期間中のお話

Q、他チームの選手との交流についてお聞かせ下さい。

A、マレーシアチームの佐々木君は日本語が話せて前から対局や交流しているので、今回も多く交流出来ました。

私は今回佐々木君ご本人と会うのははじめてでしたが所司先生は2019年のアジア選手権でもお会いしていますね!佐々木君はネット交流会などでは毎回強くなっているので日本チームからするとNCNVの一番のライバルです!今回日本チームは直接対決で佐々木君に勝てなかったようなので次回に期待しています!


Q、大会を通じて感じたことや思ったことなどがあればお聞かせ下さい。

A、上記で申し上げましたが、セキュリティーチェックが相当厳しく、トイレのあとは途中に監視を入れていればノーチェックでも良いのではと感じました。

確かにこの点ではとても厳しかったですね;女子選手も持ち時間が減るから…と困っている方がわりといらっしゃいました;


Q、今回の日本チームはいかがでしたか?

A、いつもはたくさんで参加しましたので、共同研究なども多かったですが、今回も少数精鋭で充実出来て、日本チームの成績はまずまずでした。

部屋での研究会のレベルも高く、日本チーム強いな~~と思いながら眺めていましたが、次回はもっと人数多めのチームで行くのも良いかもしれません^^


Q、大会期間中の面白いお話があればお聞かせ下さい。

面白い話かどうか、開幕宴、閉幕宴でネクタイを結んであげることがあります。

日本チームは服装がきちんとしているイメージなので、頼まれるのですね。

ちなみに今回はフィリピンの洪家川さんのネクタイを結んであげたそうです(洪家川さんのネクタイ…|д゚)ヘー)。そして以前ベトナムの阮成保さんのも結んであげたそうです(笑)

あ、ベトナムと言うと…今更なのですが、今年の世界選手権の男子団体優勝はベトナムチームでしたが、実はこれはベトナムにとっては歴史的な快挙でした!これまでの世界選手権で男子団体はず~っと中国が優勝だったのではじめての中国チーム以外の優勝でした!ベトナムチームの皆さん、おめでとうございます!

そう言えば、私は一応日本選手(やその他お友達選手)がネクタイを忘れたりしないか心配だったのでネクタイ予備も持って行ってはいたのですが今回は出さずに済みました。大会に参加される海外の選手の皆さんにとってもスーツネクタイ着用と言うのが普通のスタイルになってきているのですね!

(団体優勝されたベトナムの阮成保選手と所司先生)

おわりに

Q、日本の皆さんにひと言どうぞ!!

A、次回はアメリカの予定で遠いですが、一緒に参加しましょう。

またアジア選手権はタイで団体戦の予定です。

こちらもぜひチームを組みましょう。

1993年に初めて世界選手権に出場し、これはすばらしいと感じ、ずっと出場し続けています。ぜひ初参加して大会のすばらしさを感じ取ってください。

所司先生はずっと世界選手権に参加しております。近年では参加者のレベルもどんどん上がっている中でも上位陣にくっつきながらNCNVの上位をキープしている姿はとても素敵だな!と思います!日本=所司先生!と言わているのは所司先生のこう言った姿勢から来るのだろうなと思います!

日本の皆さん!是非所司先生と一緒に世界へ挑戦して行きましょう!^^

所司先生!インタビューありがとうございます!(^^)/

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